2007-09-30

危うくなった諺「子はカスガイ」


必ずしも安心できないカスガイ(鎹)と危うくなった諺「子はカスガイ」
鎹(かすがい)とは、建築において、木材と木材をつなぎ合わせるための要素、若しくは互いの材が外れぬように固定する鉄製の丈夫な金具を言い、両端が折れ曲がった釘の一種です。 そこから出てきた諺「子はカスガイ」とは子供は夫婦仲を結びつける釘(天使)だということを例えたもの、大方は今も変わりないはず。 ところが最近の地震で筋交いに発生する引張り力が,カスガイの最大耐力を超え保持しえないことがわかり、これに代わる金具が出て対策されているようで、もの作りの方は改善できたが、人づくりの方の「カスガイ」が危うくなってきた。 少子化で甘やかされた子供、甘やかせれて育った子供のような思考力の大人、子供のいない家族で、人間関係を赤裸々に結びつけるカスガイは弱くなり、深刻な問題である。 もの作りの様には簡単でない。 もの作りと人づくりが乖離し、連携されなくなり、「子はカスガイ」は昔物語になってしまうのだろうか? 2007/09/30