2007-07-21

釜(羽釜)


 釜(羽釜)
家庭用炊飯釜は燃料の多様化と、取扱いの楽なガスや電気の普及とともに、薪炊きを前提にした釜は衰微し、炊飯以外の用途で昔のまま大型釜を中心に残っている。
しかし、最新のIH電気炊飯器は、ご飯の美味さを追求した結果、また技術の進歩の結果、釜のように丸底になり、昔からある釜と同じ形状になってきたとは皮肉といえる。
そのような訳で家庭用の小型釜は炊飯という用途ではIH炊飯器に太刀打ちできない。
他方で、災害時のライフラインの不安、大量の炊飯では薪炊きの大型釜(羽釜・平釜)が備蓄とイベント用に注目を浴び、需要もこの面で伸びている様です。
羽釜・平釜)(災害・催事用大鍋



2007-07-19

アルミ製弁当箱


話は古くなるが、終戦を迎え、戦闘機の生産のために作られたアルミ合金「ジュラルミン」の転用先として家庭用の鍋や弁当などの簡単な器物たったようです。弁当のように四角い器物をプレスできる機械も無かったのか、
組立て式の弁当箱もあった。 当時、弁当には梅干が付き物で、アルマイト処理が出来なったジュラルミンを梅干の強い酸で腐食させニキビのような吹出物を作り不評であった。
その後アルマイト処理した純度の高いアルミ製弁当箱へと発展し、さらに人気のあるイラストや写真を着色した弁当が各社より発売され、アルミ製弁当箱が一世を風靡した。その後学校給食の普及や、保温弁当、樹脂製弁当が出てきたりして衰微した。 今は、昭和レトロとかで、郷愁を呼び覚ますアイテムとして廃番になったアルミ弁当が
オークションなどで売買されているようです。 しかしアルミの熱伝導は非常に優れているので加熱したり冷却する効率は良く、臭いが付かないなど実用性は高い。 老兵は死なず、ただ消え去るのみか。
大人にとっては郷愁、幼児・児童にとっては新鮮かもしれません。アルミは落としても壊れにくいですし、軽いですので小さいお子様にもいいですよ。